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​「全く上層部は何を考えているんだか……。」

 世界が歪み、形を変えてしまい、人外の暮らす世界が、人間の暮らす世界と繋がった。異世界……人外の暮らす世界に取り込まれてしまった。

 そこにかつての地球の姿はもう、無い。

 そして、それを機に、人間は人外と出会った。互いは交流を始め、人外は科学技術を、人間は魔法、魔術、異能力を識った。

 さて、始めは人間も人外も仲良くしていたのも束の間、仲違い、裏切り、争いが起こるようになる。それは肥大化し、戦争にまで発展した。こんな混乱の中、形骸(ゴースト)__力が暴走した人外や形骸に噛まれた人間などの成れの果て__が、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎によって、生まれてしまう。生きる者を喰らい、形骸はあっという間に数を増やし、気づけば世界は崩壊の危機に追い込まれてしまう。

 __このままでは全てが無くなる。そう声を上げたのは、一匹の竜人。後の先代世界管理局局長であった。

 この"終末世界"と共に終わりゆく運命に「抗おう」「まだ終わりたくない」と願う人々や人外達、そして。

 「いやだ。。。ぼくの大好きなこの世界が無くなるのは嫌だっ……!!」

 そう泣き叫ぶ"神様"の為、部下の柊をわざわざ呼び出して、「"助っ人"と共に世界を救ってこい」と命令を飛ばす。

 

 さて、にしても2人で全ては賄えないだろう。そこで、局長は、「RED list」……監視している"後の形骸予備軍"要注意人物たちに目をつけた。

 『__形骸を、"RED list"の奴等なら倒せるんじゃないか?あいつらなら、身の保証、衣食住の保障、自由な……まあ監視はつけるが、好きに生きて良いって感じの条件付ければ間違いなく乗ってくれるぞ』

 形骸討伐義務と引き換えに日常生活を手に入れた"RED list"のメンバーは、やっと手に入れた「自由な」日常生活を満喫し始める。

 そして、神仕処刑人(ジャッジメント)の柊は、そんな彼らを監視し、こいつらと共に形骸をしばいてこいと命じられ、彼らとこの"移動式アパート(?)"で生活することに。

 義務が果たせなければ最悪処分が言い渡されてる奴もいるはずなのに、すっごいまったりしてて、ほんとにこいつら大丈夫なの……?と、不安で柊はいっぱいであった。

​ 駆は、目の前にいる獣人……でもなんの種類の獣人か分からないしどこか掴めない感じがして、怖い。と思った。

 柊は、目の前で困惑している人間と擬獣人の顔に見覚えがないなと思った。……まだ生き残ってる人間がいたのか。いや待てそんなこと報告書に無かったよね???調べ尽くしたって言ってなかったっけ……???

「お前は……」

「君は……」

​「「誰……?」」

魔王を倒した"救世主"と、終末世界の最後の希望である"創られた天才"。交わるはずのない2人が出会った。

​そして、この世界について柊から話された元救世主は一言。

「俺の…………俺の……異世界……平穏……スローライ……フ……は………………?」

「おれここにいたい……何でもはしないけどお願い……します……」

「もう離れないっていったのはかけるだよ」

「君は……ああ、初めましてかい?」

「もう、どうしたらいいのか分からなくて」

 

 __勇者御一行と、監視役の"神仕処刑人"と、サポーターにして「RED list」予備軍の研究員​の精霊と、RED listの仲間たちと。

 これは、そんな彼らが「イレギュラーワールド」という名の"崩壊しかかった世界"で、"形骸"撲滅ツアーをする話?

 いいや、手に入れた日常生活……「普通の生活」を謳歌する話?

 ええ。どっちもです。

 指揮官は"カミサマ"ちゃんと、局長。なお、意外とあまり頼りない。

 仲間?RED List のやべー面々です。こわいこわい。

 大変ですが、柊と、駆。どうか頑張ってくだされ。​

 何てったって、まだ彼らの「物語」は始まったばかりですから。

Story 

 さて、一方別の異世界では、日本から召喚され、魔王を倒し、勇者となり"救世主"と呼ばれる元高校生「駆」とその相棒の少女「ルーニャ」は郊外の屋敷で静かに暮らしていた。が、

突然ある日、謎の魔法で新たな異世界に飛ばされてしまう。天使カマエルと"カミサマ"ちゃんという不思議な何かに出会い、「世界を救ってくれ」と柊たちのいる世界を託されてしまう。そう⋯⋯哀れにも、"助っ人"として駆は選ばれてしまったのであった。ルーニャ?事故です。何故か巻き込まれました。可哀想に。

​ 待ち合わせ場所が分からず、右往左往してた駆。

 その駆に助けを求められた柊。こうして2人は出会った。

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